前回の記事に書いたように、夫失業期間があったんですよ。
外資でブラックだったので、ボーナスも退職金もない会社でした。
ただ会社都合の解雇だったので、手切れ金として給料8か月分をもらった。
幸いにも偶然そのまえから副業をすこしやっていたので、収入がいきなりゼロになることはなく落ち着いて転職活動ができた。
もし副業が無かったら、8か月以内に何が何でも再就職しないと一家離散する…というプレッシャーとストレスでかなりやばかったと思う。貯金もできないくらい低収入世帯だったので。
典型的ワープア家庭で毎日ヒーヒー言って暮らしてるのに、世帯年収がびっくりするくらい少なくてしかも生活費のかかる都心。
しかも、周りは皆勝ち組で裕福な世帯ばかり…でかなり精神的に病んででました。貧乏は心を貧しくするし、家庭内不和に容易につながる。
もうなんかちょうどいい機会だったので、夫婦で話し合ってその金の一部を私の人生初海外一人旅代に使わせてもらった。
その国はもう十年以上「一度は行きたい!!」と思っていたけど、そんなお金あるはずもない…っていう。
お金ある団塊世代の人からは、「海外は若い時に行かないといみないよ。そんなに行きたいならなんでいかないの?(行動力無いの?)」みたいに言われることがあって、「お金がないんです」っていっても「自分が若いころはお金なくても行ってたよ!」って言われてものすごいストレスだった。時代が違うんだよクソが!と内心思った。
そういう背景もあって、リストラの次の日に発作的に会社帰りに本屋で「地球の歩き方」を購入。その日のうちにHISで飛行機チケットとホテルを予約。仕事も繁忙期だったけど「夫がリストラされて無職になったので一人旅に出ます」とか言って10日くらい休みをいただいた。割と休みがとりやすい職場だったので助かった。
「リストラされないとこんなことできなかったよね」っていうことがしたかったんですよ。
夫は会社に行かなくていいので、私がいない間は子供の面倒をみてくれるし。
最高にいい経験でした。
その後細々と陸マイルをためていたら、アジアに飛べるくらいのマイルがたまったので、今度は出不精の夫にアジア一人旅を勧めてます。
ずっとSOHOしてたら刺激もないし視野も狭まるので。そう思えるのも、こどもを夫に任せて一人旅をしたからこその余裕です。まあ、あんなに金使って遠い国に行ったのはあれが最後だけど。もうしばらく海外は行かなくてもいいかな、そんな金あるなら子どもに留学させてあげたいと思えるようになった。